パイロットの仕事の合間、5週間。キャラ診断もクイズも写真ウォールも全部AIで自作して、大型ビジョンに映しました。
来たのは105人。準備はひとりとAIで、当日は仲間に助けられて。
別の用事でこのスタジアムに行ったとき、芝生以外はスタジアムを丸ごと貸してもらえると知りました。その場で出たのが、この一言です。
「ここで飲み会やったら、楽しくない?」
そして、すぐにこう思いました。
どうせやるなら、
AIで全部つくって盛り上げたら
面白いんじゃないか。
始まりはそれだけでした。企画書もなければ、予算も、手伝ってくれる人の約束もありません。ただの思いつきです。
そこから5週間後、105人がこのスタジアムで乾杯していました。
私はふだん、AIで「新しいエンターテインメントの形」を模索しています。この夜はその実験のひとつです。企画・交渉・お金・集客・当日の演出まで、ひとつ残らずAIと一緒にやったら、思いつきはどこまで形になるのか。
準備期間、人をひとりも巻き込まずに、思いつきを本番まで運べるか。
キャラ診断・チーム編成・クイズ。AIの出力そのものが、初対面の人同士を笑わせられるか。
制作会社なし・予算なし・本業の合間だけ。それでも105人分の夜が成立するか。
AIの使い道といえば業務効率化。それを「知らない人同士が、その日のうちに仲良くなる」ことに全部つぎ込みました。
既製のイベントツールは不使用。約26,000行をゼロから。
無料の勉強会でも、受託案件でもありません。
2026年5月9日(土)/ 確定申告用の収支書あり。
当日のアプリだけではありません。イベントを成立させるための仕事を、ひとつ残らずAIに相談しながら進めました。ひとりでは絶対に回らない量です。
絵コンテ
行動計画(日別タイムライン)
確定申告用 収支書
当日テストラン チェックリスト
AIキャラ診断 運用ガイド
当日イベントマニュアル
当日進行ガイド(スタッフ用)
司会用クイズ台本
来場者用QRガイド
受付サイン
VIPルームで飲んで、カメラ席から夕暮れのピッチを見下ろす。ロッカールームも室内練習場も、普段は入れない場所です。








申込LP、キービジュアル、チラシ、PEATIX、入口の案内図まで。デザイナーにも代理店にも頼んでいません。文章も画像もAIと一緒に。






VIPルームで飲んで、カメラ席からピッチを見下ろして、夜はランタンの灯るテラスへ。AIが出したキャラで初対面の人と笑って、大画面に自分の写真が流れる。そういう3時間半でした。
主催(私)と司会のHちゃん。アフロとアラレちゃん
ピッチのすぐ横で乾杯
VIPラウンジ満員
受付でAI診断中
最高潮
世代はバラバラ
ドリンクチームが仕込み
会場はずっとこの密度
ピッチの散水が始まる夕方
海と山を独占
選手ロッカー見学
飲み放題のカウンター
立食で自然に輪ができる
チームで記念撮影
ベンチにも入れた
司会は2人体制
日が暮れてキャンドル点灯
フードも用意
景品を持って
夜景をバックに
夜のスタジアムで
初対面とは思えない
スタンドを歩く
VIPルーム
お酒はテーブルに山ほど
ソファで話し込む
生ビールはサーバーで
ビール片手に
夜のテラス、ランタン
窓の外はスタジアムの夜
夜のスタンドで
開場直後
立食でどんどん混ざる
ハイボールで乾杯
ピッチをバックに
選手ベンチにも座れた
ボトルが並ぶ
室内練習場も見学
初対面でもこの距離
20:00 終演バラバラの出し物ではありません。受付から終演まで、全部ひとつにつながった仕組みです。参加者はスマホを触るだけ。結果はぜんぶ大画面に出ます。
受付で配ったのはこのA5の紙1枚です。6つのQRが並んでいて、その日の遊びが全部そこに入っている。アプリのインストールもログインも要りません。参加者は自分のスマホで読むだけ。


QRを読むと、AIホストとのチャットが始まります。6往復の質問に答えると、その人だけのキャラ名とキャッチコピーをAIが生成。77人ぶん、同じものは1つも出ませんでした。


受付を通った人が、キャラになって画面に並びます。会場が埋まっていく様子が、そのまま画面になる。「お前◯◯属性かよ!」が勝手に始まって、名刺交換より早く会話が生まれました。


ここがこの日のメインでした。77人分のキャラをAIに全部読ませて、「化学反応が最高の6人」を選ばせる。選ばれた6人が壇上に呼ばれ、実際にチームを組んでクイズに出ます。
観客側も近くの人と即席チームを作って登録。17チームが集まりました。



ここがいちばん作り込んだところです。市販のクイズアプリでは、この3つが同時にできませんでした。
① 問題をAIがその場の参加者から生成する。
汎用の問題集ではありません。その日診断した77人のキャラデータをAIに読ませて、「この会場にいる人たちに関する問題」を作らせています。自分たちのことが問題になるので、答えを知らない人も笑って参加できる。
② チーム代表だけが回答できる専用アプリ。
全員が勝手に答えると成立しないので、代表者だけがQRで登録してチーム専用の回答画面を持つ作りにしました。端末にトークンを持たせていて、他の人は開いても「チーム未登録」で弾かれます。
③ 司会の合図でフェーズが進む。
問題提示 → 相談タイム → 回答受付 → 解説 → 中間順位発表 → 最終スコア。司会がiPadで切り替えると、大画面と全チームのスマホが同時に切り替わります。相談タイムの間だけ回答がロックされるので、早押しゲームにならず、ちゃんと全員で相談する時間になりました。



自由時間の手持ち無沙汰を埋める仕掛けです。今夜の運勢/ベストコンビ診断/話すと楽しい人。「次あの人に話しかけて」と最初の一言までAIが出すので、意外と行けるんですよね。


スマホから一言送ると、会場の大画面に流れます。当日67件。「ハイボール美味しいね」「ミクスタいけてるね」「二日酔い確定」。酔っぱらいの本音も全部そのまま出て、それがいちばんウケました。
表示は3モードを切り替えられます。言葉が宙に漂う「クラウド」、全部を敷き詰める「ウォール」、1件ずつ大きく見せる「フォーカス」。人が増えてきた時間帯はクラウド、静かな時間はフォーカス、と場に合わせて切り替えました。


この日いちばん盛り上がったのがこれでした。参加者がスマホから写真を送ると、数秒でスクリーンの写真ウォールに追加されて、スライドショーで流れ出す。当日44枚。
自分が映った瞬間に歓声が上がって、それを見た人がまた撮りに行く。勝手に回り続けました。




エンディングで、当日動いてくれた仲間の名前を順番に流しました。そのあとクロージング画面に切り替えて、退館案内とアンケートQRを表示。アンケートに答えた人には、この日の写真を全部プレゼントしています。


「AIを使った」ではなく、参加者が何をすると、AIが何を返すのかを機能ごとに置きます。画面は全部、本番システムから撮った実物です。
QRを読むと、AIホスト「ならら」とのチャットが始まります。6往復、テーマは3つ。
答えを受けて、AIが毎回「一番おもしろそうな部分」を1つ拾って深掘りします。質問は固定ではありません。
結果は即、大画面の参加者ボードに追加されます。










自分のキャラを選んで、3つから遊びを選ぶだけ。
結果についてAIホストに追加で質問もできます。


診断を終えた77人ぶんのキャラデータを、まとめてAIに渡します。
選ばれた6人は壇上に呼ばれ、実際にチームを組んでクイズに出ました。

同じく参加者のキャラデータ。汎用の問題集は使いません。
回答はチーム代表のスマホからだけ。相談タイム中はロックされます。


「こういう画面がほしい」を日本語でAIに伝えて、出てきたものを動かして、直す。その繰り返しです。
既製のイベントツールは1つも使っていません。
当日スクリーンに出ていた画面です。すべて本番のシステムを今この時点で撮ったもので、データも当日のまま入っています。


主催者も診断を受けました。アイコン写真と、AIが書いたキャッチコピーが出ます。

右の6枚も数秒ごとに差し替わり、会場全体が見飽きない作りに。

77人ぶんが順番に主役になります。














ラウンジのスクリーンとは別に、ピッチに向いた本物の大型ビジョンも借りました。ノートPC1台を操作室につないで、自分で作った画面をそこに出しています。屋外のビジョンにはタイトル・メッセージ・終演案内を、会場内のスクリーンにはキャラボード・クイズ・写真ウォールを出す、という使い分けです。
画像をクリックすると再生/その画面が開きます。動画は実際に当日流したもの、演出はいまも動く本物のページです。
中盤の山場。AIが選んだ6人を、1人ずつめくって発表する演出。いまも動きます。
▶ 演出を再生する
手伝ってくれた仲間の名前を、ひとりずつ流すエンドロール。
▶ 演出を再生するデモでも再現でもありません。当日そのままのシステムを、データごと公開しています。キャラ診断はお試しモードで実際に動きます(結果は登録されません・1日の回数制限あり)。写真・ひとことなどの投稿は締め切っていて、画面は当日のまま見られます。
| 画面 | 役割 | URL |
|---|---|---|
| AIキャラ診断 | 参加者のスマホ/受付 お試しで動きます(登録なし) | rararakt.com/mixter4/index.html |
| 参加者キャラボード | 大画面 | rararakt.com/mixter4/screen_public.html |
| AIベストチーム発表 | 大画面 | rararakt.com/mixter4/bestteam.html |
| チーム登録 | 参加者のスマホ(受付終了) | rararakt.com/mixter4/team_register.html |
| チームチェックイン | 大画面 | rararakt.com/mixter4/teams_screen.html |
| クイズ大会 | 大画面 | rararakt.com/mixter4/quiz.html |
| チーム代表の回答アプリ | 代表者のスマホ(受付終了) | rararakt.com/mixter4/team_answer.html |
| 占い・ミニゲーム | 参加者のスマホ お試しで動きます | rararakt.com/mixter4/fun.html |
| 今夜のベストコンビ | 大画面 | rararakt.com/mixter4/ranking.html |
| ひとこと投稿 | 参加者のスマホ(投稿終了) | rararakt.com/mixter4/word.html |
| ひとこと大画面(3モード) | 大画面 | rararakt.com/mixter4/wordcloud.html |
| 写真アップロード | 参加者のスマホ(投稿終了) | rararakt.com/mixter4/photo-upload.html |
| 写真ウォール/スライドショー | 大画面(当日の44枚) | rararakt.com/mixter4/slideshow.html |
| オープニング | 大画面 | rararakt.com/mixter4/opening3.html |
| エンディング | 大画面 | rararakt.com/mixter4/ending4.html |
| クロージング | 大画面 | rararakt.com/mixter4/closing.html |
| 配布したQRガイド | 受付の配布物 | rararakt.com/mixter4/キャラ診断_A4.html |
| 募集LP | 集客 | rararakt.com/mikusta-vipnight/ |
| PEATIXチケットページ | 販売 | mikusuta-night.peatix.com |
正直、100人を超えるとは思っていませんでした。来てくれた人が本当に楽しんで、大満足で帰っていきました。そして終わってからも、こう言われ続けています。
とくに最後の言葉は、何人からも言われました。「手伝いたい」と言ってもらえたのが、いちばんの成功の証だったと思っています。次回はまだ決めていませんが、ここまで言われると考えないわけにはいきません。
正直に書きます。企画から精算まで、準備は全部ひとりとAIで。当日は仲間が動いてくれました。
みんな本業のある人たちで、当日に集まってくれました。準備期間に誰も巻き込まずに済んだのはAIのおかげですが、当日を回したのは間違いなく人の力です。この人たちがいなければ成立していません。
本業は旅客機のパイロットです。まとまった開発時間は取れません。フライトの合間と深夜に、AIに書かせて、翌朝直す。その繰り返しでした。



確定申告用に作成した収支書の記載どおりです。
| チケット種別 | 単価 | 枚数 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 男性(アルコールあり) | ¥6,500 | 46 | ¥299,000 |
| 女性(アルコールあり) | ¥5,000 | 25 | ¥125,000 |
| ノンアルコール | ¥4,500 | 22 | ¥99,000 |
| 有料チケット合計 | — | 93枚 | ¥523,000 |
販売経路はPEATIX 85枚+当日現金 8枚。招待の関係者を含めて当日105名が来場しました。会場費は「売上の15%」という条件で交渉し、人が集まらなければ費用も出ない形にしています。
無料の勉強会でも、誰かに頼まれた受託案件でもありません。ひとりの思いつきに、93人がお金を払って来てくれました。
この夜は、楽しい飲み会でした。同時に、AIの可能性を見る会でもあったと思っています。私がAIで「新しいエンターテインメントの形」を探している中で、ひとつの形になったものです。
企画も、交渉も、契約書も、お金の計算も、LPも、システムも、スタッフ資料も。ひとりでは到底できないことを、AIが一緒にやってくれました。準備はパイロットの仕事の合間だけ。フライトの前後と深夜です。
やろうと思ったことが、本当にできてしまった。いちばん驚いているのは自分です。AIの力があれば、自分のアイデアや企画を、自分の力で実現できる。この夜は、その証明になったと思っています。