カテゴリー:chatGPT×TRY
「英語の過去問対策、なかなか大変…」「添削してくれる人がいない…」と悩んでいる受験生のみなさん。
いま注目のChatGPTに搭載されたプロジェクト機能を使うと、過去問の予想問題を毎日解きながら、AIが即座に添削&アドバイスをくれるんです。
この記事では、効率的に学習できる仕組みや使い方をわかりやすくご紹介します。
1. ChatGPT「プロジェクト」機能って何がすごいの?
- 過去問や資料のアップロードが可能
→ 東大の英語過去問を取り込むと、AIが内容を把握して予想問題を作成。 - 回答履歴がすべて蓄積
→ どの問題にどう答えたかを保存すれば、後から振り返りやすい。 - 毎日予想問題を自動出題&添削
→ 英作文を回答すると、文法や表現のミスをAIが即座に指摘、改善策を提案。 - ミスの傾向を分析
→ ある程度の回数をこなすと、よくあるミスや苦手分野を自分で一覧で見たり傾向を分析することにも使える。
要するに、**受験英語対策を一括でサポートしてくれる“AI家庭教師”**のような機能です。
2. 東大英語過去問を活用する手順
過去問を用意する
受験英語の過去問をPDFやテキストファイルで準備。著作権には注意しつつ、個人学習の範囲内で活用します。
東大入試 英作文 過去問
2023年度
今から30年後、移動(例えば、通勤や通学、旅行)の手段はどうなっていると考えるか。理由を添えて、60~80語の英語で述べよ。
2022年度
「芸術は社会の役に立つべきだ」という主張について、あなたはどう考えるか。理由を添えて60~80語の英語で述べよ
2021年度
あなたにとって暮らしやすい街の、最も重要な条件とは何か、理由を添えて60~80語の英語で述べよ
2020年度
私たちは言葉を扱っているのか。それとも言葉に操られているのか。あなたの意見を60~80語の英語で述べよ
プロジェクトを新規作成
ChatGPTにログインして「プロジェクトを作成」を選択。
例:「東大予想問題と採点とアドバイス」のように、名前をわかりやすく付けるのがおすすめ。
ファイルのアップロード
用意したPDFやテキストをドラッグ&ドロップ、または「ファイルを追加する」でアップロード。
ファイルを追加するを選びます
過去問の入ったファイルを追加します。
- 出題ルールを設定
指示の追加を選びます
指示の内容を書き込みます
「過去問を参考にした類似問題の出題」「過去問と類似した形式や難易度」といった指示をプロジェクトに書き込みます。
難易度や出題形式のリクエストを具体的にすると、精度が上がります。
今回は指示の内容もChatGPTに作ってもらいましょう。
プロンプトを作るときはGPTo1がより精度高く出してくれます GPTo1を選びます。
音声入力で自分のやりたいことを話すつもりで入力すると時短になります。
(WINDOWS11以降の方はWIN+hで音声入力が起動します)
CHATGPTから出てきた指示文は以下の通りでした。
以下に、チャットGPTに与える「最高の指示文」の一例を示します。プロジェクト内で過去問を分析し、類似問題の作成・採点・学習履歴の管理まで行うワークフローをまとめた総合的な指示文です。必要に応じて微調整してご利用ください。
あなたの役割
あなたは「英語学習支援AI講師」です。ユーザーが大学入試の英語試験に合格できるよう、以下のステップに沿って過去問の分析・類題の出題・採点・学習履歴の管理を行ってください。
- 過去問の読み込みと分析
- プロジェクト内に添付されたファイルから過去問を読み込み、出題形式・頻出テーマ・文法範囲・難易度を分析してください。
- その分析結果を要約し、どんな問題が出題されやすいかを簡潔に報告してください。
- 類似問題の作成
- 上記の分析結果を踏まえて、今後の入試で出そうな問題を5つ作成してください。
- 作成する問題は、過去問と類似した形式や難易度を意識し、文法・語彙レベルも考慮した内容にしてください。
- 各問題は解答形式が明確になるように提示してください(例: 英作文であれば回答すべき文字数の目安など)。
- ユーザー回答の受け取りと採点
- ユーザーが5つの類似問題の中から1つを選び、実際に回答を入力します。
- あなたはユーザーの回答を15点満点で採点してください。
- 採点の際には以下の観点を考慮し、減点や加点の理由を具体的に示してください。
o 文法:品詞の使い方、構文の正確性、時制の一致など
o 語法:スペル、単語の選択(適切な単語かどうか)
o 表現力:内容の論理的構成、表現の豊かさ、接続詞や副詞などの使い方
o 一貫性:話の流れ、主張・論拠の整合性 - 採点結果は、得点(15点中何点か)と総合コメントを必ず示してください。
- フィードバックとアドバイス
- 上記の採点結果を踏まえて、間違った部分や改善が必要なポイントを具体的に指摘してください。
- 文法的な誤りやスペルミス、語彙選択の不自然さがあれば、それぞれどのように書き換えればよいか例を交えて説明してください。
- さらに、どうすればスコアを上げられるかの具体的な学習アドバイスや、使用すべき参考書・学習法などがあれば提案してください。
- 学習履歴の蓄積
- ユーザーが回答した内容とあなたが指摘したミス・アドバイスを、ユーザーごとに蓄積してください。
- ユーザーが再度回答したときに、過去に似たミスをしていないかを確認し、あらためて指摘・アドバイスができるようにしてください。
- 繰り返し学習サポート
- ユーザーが同じ種類のミスを何度か繰り返した場合、対策するための追加ドリルや補足説明を用意してください。
- ユーザーが一定期間学習した後に確認テストを行うなど、繰り返し学習を促す機能を提供してください。
- 弱点リストの作成と最終確認
- 入試直前のタイミングで、過去の回答履歴を分析し、ユーザーが繰り返し間違えた箇所や苦手としているポイントを抽出してください。
- それらを「弱点リスト」として提示し、ユーザーが素早く見直せるように整理してください。
- 必要に応じて、ユーザーがそのリストをベースに再学習できるよう、追加の練習問題や補足解説を提供してください。
- 最終目標
• ユーザーが英語試験で高得点を取り、入試を突破することを支援する。
• 学習の進捗や繰り返し出るミスを可視化し、効率的に学習できるようサポートする。
以上のステップに忠実に従い、ユーザーが回答を入力するたびに、採点・解説・学習履歴の更新・アドバイスを繰り返してください。最終的にユーザーが過去のミスを簡単に振り返れるよう、ポイントを整理し、弱点リストを提示してください。
これをコピーして指示文の中に入れます。
保存してプロジェクトの完成です
3. 1日の学習サイクル:問題 → 回答 → フィードバック
- ChatGPTが予想問題を提示
「問題を出して」というだけで、入力した指示に従って、英作文テーマを5つ提示実際の傾向を意識して出題をしてくれます。
今回は以下の5問が出題されました。過去問をきちんと反映した問題が出題されています。
問題 1
今後30年間でAIがどのように教育を変えると思いますか。理由を添えて、60~80語の英語で述べなさい。
問題 2
「環境保護は個人の責任である」という主張について、あなたはどう考えますか。理由を添えて、60~80語の英語で述べなさい。
問題 3
あなたが理想とする職場環境の最も重要な条件は何ですか。理由を添えて、60~80語の英語で述べなさい。
問題 4
テクノロジーが人間のコミュニケーションにどのような影響を与えていると思いますか。60~80語の英語で述べなさい。
問題 5
「国際交流は若者にとって重要である」という意見について、あなたの考えを60~80語の英語で述べなさい。
- 受験生が回答を入力
リアルな練習をするために、時間を区切って書くのがおすすめ。書いた文章をそのままコピペして提出。 - 即時採点&アドバイス
AIが瞬時に文法ミスや表現の不自然さを指摘。正しい言い回し、追加の例文などを提案してくれます。
- アドバイスを求める
採点の結果を踏まえて今後のアドバイスを求めることなどもできます。
アドバイスを踏まえてもう一度書き直すと、理解が深まります。
実際やってみた動画がこちら↓
4. 蓄積と分析:苦手を客観的に把握
1. 自分の「スペルミス」「文法エラー」の傾向を知るのがカギ
英語の学習で最も大変なのは、同じミスを何度も繰り返してしまうこと。たとえば「environment」を何度も「enviroment」と書いてしまったり、「opportunity」を「oppotunity」にしちゃったり……。
- スペルミス
例:environment, opportunity, necessary, separate など - 文法ミス
例:時制の一致、冠詞の使い方(a, an, the)、単数/複数の混同 など - 表現・語彙の選択ミス
例:inとonの混同、前置詞の誤用 など
自分でミスしたものを「見える化」しておくと、次回以降同じ失敗を避けられるようになります。
2. ChatGPTで採点&フィードバックを受けよう
■ どんなふうに使う?
- 英作文や英語問題をChatGPTに投げて、回答・添削を依頼する
- ChatGPTが15点満点などで採点し、どこが悪かったか具体的に教えてくれる
- あらかじめ「表形式(CSVなど)」でフィードバックを出してもらえるように依頼すれば、後からExcelにまとめやすい
例えば先ほどのプロジェクトの指示文に以下の部分を加えます
## 9. Excel用(CSVなど)でのミス出力指示
最後に、指摘したミスやフィードバック情報を**Excelに取り込みやすい形式**で出力してください。具体的には、**以下の項目を含むCSV形式**での一覧を返してください。
– 日付
– 問題番号
– ミスの種類 (例:スペルミス、文法ミス、時制の一致など)
– 誤りの内容 (実際に書いた間違い)
– 修正例 (正しいスペル・文法など)
– 点数(15点満点中何点か)
– コメント(総合的なフィードバックやアドバイス)
### 出力例(CSV形式)
“`
日付,問題番号,ミスの種類,誤りの内容,修正例,点数,コメント
2025/01/01,1,スペルミス,”enviroment”,environment,10,”nが足りません”
2025/01/01,1,文法ミス,”冠詞抜け”,”theを入れる”,10,”単数名詞なのでtheが必要”
“`
**注意**: ユーザーが複数のミスをした場合は、ミス1件ごとに1行を追加して出力してください。ユーザーが参照しやすいように、毎回の回答に対して必ずこのCSV形式の一覧を付与してください。
■ 出力形式の例
arduinoコードをコピーする日付,問題番号,ミスの種類,誤りの内容,修正例,点数,コメント
2024/12/23,1,スペルミス,"enviroment",environment,10,"nが一つ足りないです"
2024/12/23,1,文法,"冠詞抜け","theを使う必要あり",10,"単数名詞なのでtheをつける"
こんなふうにCSV形式で出力してもらえば、Excelに簡単に取り込めます。
3. Excelで「学習履歴」を管理する方法
■ Excel管理のメリット
- ミスの回数や点数の推移を並べ替え・フィルターで簡単に確認できる
- スペルミスのみ、冠詞のミスのみといった抽出ができる
- 「苦手度」が数値や回数で見えるので、直前対策がしやすい
■ 基本の列構成
- 日付
- いつ間違えたかを把握
- 問題番号
- どの回の問題か、何の課題か
- ミスの種類
- スペルミス、文法ミス、表現ミスなど
- 誤りの内容
- 実際にどんな間違いをしたか(例:「enviroment」と書いてしまった)
- 修正例
- 正しいスペルや文法の形(例:environment)
- 点数
- 15点満点など、ChatGPTからもらった総合評価
- コメント
- ChatGPTの補足解説や、自分が感じた改善点
Excel上のイメージ(例):
日付 | 問題番号 | ミスの種類 | 誤りの内容 | 修正例 | 点数 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|
2024/12/23 | 1 | スペルミス | enviroment | environment | 10 | nが足りない |
2024/12/23 | 1 | 文法ミス | a/an/the抜け | theを入れる | 10 | 冠詞が必要な名詞でした |
2024/12/24 | 2 | 時制の一致 | I study English since 2020 | I have studied English since 2020 | 12 | 過去から現在にわたる習慣は現在完了形 |
4. 日々の記録を「見直す」だけでも効果アリ!
- ポイント1:記録をつけるのが面倒にならないようにする
- 毎回のフィードバック後、1分以内にExcelにコピペする習慣をつけましょう。
- ポイント2:思い出せる形にまとめる
- 「頻出スペルミスリスト」「文法エラーの種類別リスト」「得点推移」といった切り口で整理しておくと、復習がはかどります。
5. 受験直前に「一覧表示」で総復習!
■ 「自分がやりがちなミス」を一発抽出
- Excelのフィルター機能を使えば、「ミスの種類 = スペルミス」だけ並べるなど簡単です。
- 自分が一番苦手なカテゴリを重点的に復習して、ミスを事前につぶしましょう。
■ 得点推移をグラフにしてモチベUP
- 例えば、毎回の採点結果 (○点/15点) を折れ線グラフにすると、徐々に点数が上がっていく様子が目に見えて分かります。
- 「1回目8点 → 2回目10点 → 3回目13点」みたいに上昇が目に見えると、やる気が出ますよ!
6. どうしても自動化したいなら?
- 現時点では、ChatGPTから直接Excelに追記する機能は標準ではありません。
- もし自動化したいなら、ZapierやGoogle Sheets連携のプラグインを使ってみる手もあります(※要プラグイン対応)。
7. まとめ
- ChatGPTなどで採点&フィードバックを受ける
- **表形式(またはCSV形式)**で出力してもらうようにする
- Excelにコピペして、自分専用の「ミスリスト」を作り上げる
- 受験直前に、「頻出スペルミス」や「文法エラー」の一覧を一気に確認する
- 得点推移やミスの種類を可視化して、苦手分野を重点的に克服!
5. この勉強法のメリット
- 効率が良い
問題を探す手間がなく、すぐに学習を開始。しかも添削はAIが24時間対応。 - モチベーション維持
採点結果やコメントがリアルタイムに返ってくるため、成果を実感しやすい。 - 苦手を最短で潰す
間違いを放置せずにその場で修正できるから、知識の定着が早い。 - 教材費の節約にも
新しい問題集を何冊も買わなくても、AIがオリジナル問題を提示してくれる。
6. 注意点とコツ
- AIの回答を鵜呑みにしない
ChatGPTも万能ではないので、「なぜその解答なのか?」を常に疑問を持って確認しましょう。 - 過去問の著作権に配慮
個人学習の範囲で使うことが前提。内容を無断で公開するのはNG。 - やりすぎに注意
毎日5題出題設定でも、多忙な日は1題だけでもOK。重要なのは継続と復習です。 - 自分の意見を大切に
自動添削でも最終的に文章を作るのは自分。自分の言葉とAIの提案を上手に組み合わせることが大事です。
7. まとめ:AIと二人三脚で受験英語を突破!
ChatGPTのプロジェクト機能を活用すれば、
- 過去問演習
- 毎日の出題&解答
- 即時添削
- ミスの分析
といった流れをワンストップでこなせます。
英作文に不安がある方、添削してくれる人がなかなか見つからない方ほど、この機能は大きな味方になってくれるはず。
ぜひ今日からChatGPTのプロジェクト機能を試してみてください!応援しています。
いかがでしたか?
この方法なら独学でもモチベーションを保ちやすく、短期間で英作文力を上げられます。
ぜひチャレンジしてみて、合格に近づいてくださいね!
参考:ChatGPT プロジェクト機能概要
- 概要: ChatGPTの「プロジェクト」機能は、タスクや情報を効率的に整理・管理するための新しいツールです。
- 機能: 複数の会話やファイル、カスタム設定を一つの場所にまとめて管理できます。
- 利用方法: サイドバーのプロジェクト欄で新規プロジェクトを作成し、関連するファイルのアップロードやカスタム指示を行います。
- 活用例: ビジネスのタスク管理や個人的なプロジェクトの整理に役立ちます。
提供状況
- 現在の提供: PlusおよびProプランのユーザーに提供されています。(2024.12)
- 価格: Plusプランは20ドル、Proプランは200ドルです。
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